ジェネリックについて知ろう
ジェネリック医薬品って?
ジェネリック医薬品は、効き目や安全性が確かめられた先発医薬品と同等であることを確認して承認されたお薬です。お薬の成分が、先発医薬品と同じように溶けて体に吸収されるかどうか、成分がきちんと入っているか、不純物が入っていないかどうかなどいろいろな試験を行って確かめています。
さらに、既に販売されているジェネリック医薬品についても、信頼性を高めるために、都道府県などの協力を得て検査が実施されています。
なぜ今ジェネリック医薬品なの?
ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べて開発費用が少なくてすみますから、お薬代も3割以上安くなります。特に慢性的な病気で長期間お薬を飲む場合などは大幅に削減できます。さらに、ご自分でお払いした金額を除いたお薬代は、保険料や税金で運営されている医療保険から支払われているため、薬代の削減によって医療保険の支払い額も抑えられ、それに投入される保険料や税金の負担も軽くなります。
最近は、国民医療費が増え続け、医療保険財政が厳しくなっていますから、国は、薬価の安いジェネリック医薬品の普及を進めています。
ジェネリック医薬品はみんな使っているの?
最近、ジェネリック医薬品の使用割合はどんどん増えています。
国は「平成30年3月末までに、ジェネリック医薬品の数量シェアを60%以上にする」という目標を掲げ、ジェネリック医薬品の使用促進のために積極的に取り組んでいますから、今後はますます増えてくると予想されています。
ジェネリック医薬品の品質は?
先発医薬品メーカー、ジェネリック医薬品メーカーを問わず、すべての医薬品は、製造管理及び品質管理に関する基準(GMP:ジー・エム・ピー)等に適合した工場でしか製造が許されていません。さらに、その後も、各都道府県に配置された薬事監視員等による定期的にチェックされています。
三和化学研究所では、今後も、製造・品質管理に努めてまいります。
ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ?
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を同じ量含んでおり、効能・効果や用法・用量も基本的には変わりません。しかし、ジェネリック医薬品の中には、先発医薬品にはない特徴を持ったお薬があります。
大きくて飲みにくいお薬を小さくして飲みやすくしたり、水がなくても飲めるようにしたり、苦い薬を甘くしたり、PTPから出しやすくしたり、湿気や光に弱いなどの製品を改善して保存性を良くするなど、いろいろな工夫がされています。